ギラつく陽射し。
憎いほどに晴れ渡った、真っ青な空。
切り取られたそれらの景色と
滴る汗。
床に零れる塩辛い液体。
それは汗だったのか涙だったのかー…
私は、コートに蹲っていた。
バスケットを初めて5年。
小学校3年生の時、体育館に入った瞬間に魅了された。
あの熱気に、あの気迫に、あの迫力に…・
私の感覚の全てが、示していた。
バスケをしたい…
そのまま即入部を決断して、今…中学2年生の夏に至る。
こんなにバスケから離れたのは、初めてだった。
ミニバス時代にはしょっちゅう休みたいと思っていたし、長期休みは嬉しかった。
それがいつからか…バスケがないと、暇で暇でしょうがなくなってしまっていた。
だというのに。
靱帯断裂。
別に、治らないわけじゃない。
ちゃんと治る怪我だ。
ただ感覚的に…もう戻れないと、私はわかった。
もう、あの熱気を感じることはできない。
問題は身体じゃない。気持だ。
冷めきったこの心が、投げやりになってしまったこの心が…
再び熱くなることなんて、あるのだろうか。
ふと、目を向けた窓の外。
切り取られた空には、それを邪魔する電線と電柱。
口角が、知らず攣り上がる。
全部消えてしまえばいい。
そうすれば、悩む必要も考える必要も…感じる必要も、なくなるのだから。
END.
一話完結もの ダーク:
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