そんなもの要らない。どうして分かってくれないの。
みんなみんな、大ッ嫌い。
僕の友だちは、きみだけ…きみは、僕だけのものだ………
To be countinue.
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「おはよう」
毎朝の日課だ。僕はきみに話し掛ける。
「今日はね、あのヒトが来てくれるんだって」
いくら話し掛けても、言葉が返ってこないのは分かってる。きみは、一度だって声を発してくれたコトがない。
「僕、あのヒトはすきだな。あいつより、優しいんだもん」
そっときみの頬を撫でる。肌理細かくて、雪のように真っ白な肌。
「早く治らないかな、病気」
きみの手をとり、ぎゅっと握り締める。
「早くきみの声が聞きたい…」
しばらく反応を待って、僕はきみの部屋を後にした。きみは相変わらず、身動きひとつしなかった。
To be continue.
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私は、彼が行ってしまったのを肌で感じ、そっと目を開けた。
部屋は真っ暗だけど、私にはわかる。
この部屋には私以外、誰も居ない。
ベッドから抜け出し、ドアへと近づいて耳を澄ます。
彼はあのヒトの方がすきだと言っていたけれど、私はあいつの方がすきだ。
あのヒトの声はどこかウソっぽい。抑揚がないというか、心が籠もってない感じがする。その分怒ったりもしないから、彼はそれを優しさと勘違いしているのかもしれない。
そんな事を考えてると、ふとドアの外に他人の気配を感じた。
そういえば、今日来るのは…まずった。
早く戻らないと、そう思って、急いでドアから離れた。
To be continue.
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あのコは変わってる。何がって言われても、困るのだが。
今日は、そんなあのコとの面会日だ。実はちょっと楽しみにしていた。
しかし、ドアを開けてみると、部屋は真っ暗だった。そんな時、あのコはいつもベッドで寝ていたから、つい落胆してしまった。
あのコが寝ていると、すべてが一方通行になってしまう。
ときたま顔にかかった髪をはらったり、布団をかけなおしたりするだけで、コミュニケーションが取れない。しかも寝ている間、あのコは少しも動かない。
なのに。
なぜか、廊下から差し込む光の中にあのコがいた。
どうしたのだろう、これから寝るトコロだったのだろうか。
そういえば、どこか引き気味で、ベッドに行こうとしているように見えなくもない。
そう思い、あのコに尋ねてみた。
「どうしたの、珍しいね?もしかしてこれから寝るところだった??」
あのコからの反応はない。
それどころか、どこか怯えているようにも見える。
おかしい、あのコはいつも、好意的だったのに。
To be continue.
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しまった、間に合わなかった。
逆光でよく見えないが、間違いない。喋り方で確信した。あのヒトだ。
どうしよう、どうすればいい?
おそるおそる、口を開いた。
「……そう、寝るの……」
自分の声に、驚いた。
これ、は、私の声じゃない。彼の声だ。
「寝る、寝る、から…」
おかしい、どうして彼の声しか出ないの……
「出て、て…」
その時、私のなかから声がした。
そして、なぜだか分からない、けど、涙が溢れてきた。
To be continue.
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