2008

05.30

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「どう…して?」

 ようやく発した声は、擦れていた。

「僕ときみは、一つの肉体を共有しているけど…肉体の主人は、あくまでも僕だからね。
 きみが死ぬときであっても、僕さえいれば、こうはならないよ」

 きみは、返事をしてくれない。
 もう一押し、必要ということだろうか。

「僕ときみは、この體を通して常に一緒なんだ……離れることのできない、お互いがお互いの唯一無二の存在なんだよ………」

 彼がいなくては、私は死んだらこうなってしまう…彼がいなければ、私はここにいなあ…彼が、いなけれ ば……。

 顔から、さあっと血の気が引いていった。


 ああ、きみのその顔は、本当に僕をそそってくれる……

 堕ちていく、きみ。

「そう、僕がいなければ、きみは存在もできない…選択肢もないんだよ。
 ねえ、僕がいて…うれしい、だろう…?」

 ああ、彼は狂っている。

 あのヒトもあいつも狂っていたけど、彼が一番狂っている。




To be continue.

完結「狂う」 ダーク :  トラックバック(-)  コメント(-)